ホワイトホースからドーソンシティーへ ① 〜オーロラ見れちゃった〜

アウトドア友達おかみがホワイトホース空港まで迎えに来てくれてユーコン初日がスタート。

本当だったら着いた初日はホワイトホースでのんびりしたいところではありましたが、2日後から始まってしまうトゥームストーンでのバックパックに向けて余裕を持って現地に着いていたかったので、ホワイトホースは後で楽しむことにして、空港から直接ドーソンシティー方面に向かいます。

ホワートホースからアラスカにほど近いドーソンシティーへ!

ホワイトホースからドーソンシティーまでは約500キロの道のりで車で約7時間。

ホワイトホースからKlondike Highway、いわば国道2号線をただひたすら北に進むのですが、この道がまたひたすら何もない!ガードレールすらなく、あるのは左右にごっそり生えた針葉樹のみ。でもこの針葉樹たちが北に果てに来た雰囲気をバリバリ醸し出してくれる立役者で、季節がちょうど紅葉の時期だったのでこの辺りの木は黄色や鮮やかなオレンジに色づいていました。

ホワイトホースを出発して2時間もすればすれ違う車もほぼゼロ。本当に車すら通らない誰もいない一本道の左右に色づいた木々。

私が住んでいるBC州では出会えない北の風景に終始車内は私の「すごーい!」「きれーい!」「やばーい!」の三語が響き渡ります。

(ユーコン在住一年のおかみもなぜか一緒になって感動してましたけど)

タイムラプスで撮ってみたクロンデイクハイウェイの様子がこちら。

本当に”木”以外何もありません

途中で立ち寄ったユーコンリバーを一望できるビュースポット。

ユーコンリバーと北の大地でしか見ない色づき始めた針葉樹たちがとっても平和。

肉眼で見ると写真よりもずっと黄色で本当にキレイでした。

ここは昔ゴールドラッシュ時代にユーコンリバーで金を運んでいた中間地点らしきスポット。昔はこの辺一帯も氷河だったみたいですね。

地図がシンプル…。

雨が降ったり止んだりの天気で虹が出ていました。誰もいないから道路の真ん中で撮影できちゃいます。

姿勢のいいおかみ

ホワイトホースを出発して早くも5時間半。

初日の今日は元々どこかでキャンプをする予定だった私たち。このままドーソンシティーまで行くと到着が夜9時頃になってキャンプの準備が遅くなってしまうので途中のムースクリークキャンプグラウンドというところでキャンプすることに。

他に利用してる人がほとんどいなかった静まり返ったこのキャンプサイトは一泊$12と格安。さすがです、ユーコン。

フクロウがホーホーと鳴く中、早速火を起こしておきまりのキャンプファイア

おかみがが漬け込んでおいてくれたカルビとタマネギをグリルして遅めの夜ごはん。

他にもナスやトマトを焼いて仕上げにインスタントのキャンプ用パスタを平らげて大満足。

お腹が膨れた頃には辺りは真っ黒。といってもここドーソンシティーの近くは北極圏に近いとあって9月の夜は深夜12時近くにならないと空は完全に暗闇になりません。

夜11時半頃、ネイビーブルーの空の下いそいそとオーロラハントに出かけました。

そう、今回ユーコンに来た理由の一つがコレです。オーロラです。

今まで散々オーロラに裏切られて来た私。

今回ばっかりは6泊もユーコンにいるんだから見させてくれー!

この日はほぼ満月で月明かりがめちゃくちゃ明るく、12時を回っても完全な暗闇にはなりませんでした。

さすがのおかみもこの辺りのオーロラスポットは把握していないので、とりあえずある程度開けた道まで車で向かいます。なんとなくこの辺だったら見れそうだな、というところでひたすら待機。

ダークネイビーになった空には厚めの雲。

1時を回っても月明かりが煌々と夜空を照らし「あー、今日は難しいかなー?月が明るすぎるしなぁ。1:30まで待ってダメだったら今日は諦めようか。」そうおかみがつぶやきました。

イエローナイフでオーロラガイドを務めていたおかみを持ってしろ私のオーロラ運の無さには勝てなかったという事になるのでしょうか。

「まじかー。クソぅー。まぁまだ初日だししょうがないか」

とその時車の中から一眼レフのシャッターを切ったおかみが写真に見たのは紛れもなくエメラルドブルーのオーロラ。

「あ、あそこ出てる!」

「え?え?え!?」戸惑う私。

ごく弱いオーロラは肉眼では白い雲。ただし一眼レフの星空などを撮るモードで撮ると緑や青に写ってそこにオーロラがあることを示してくれます。

「あの辺見とこう。多分今からどんどん来るよ」とおかみ。

「えーーー!うそー!オーロラー!?」まだ肉眼では見えていないにもかかわらず興奮が止まらない。

写真にオーロラが写った場所を頼りにオーロラの出そうな位置を凝視する私。

するとさっきまでただの雲だと思っていた白い線がみるみる黄色っぽく色を変えカーテン状にヒラヒラとなびき始めたんです!まさにオーロラといえばのあのカーテンヒラヒラ!

「えー!やばーい!」

ついに見ちゃいました、わたし!

オーロラです!

写真に撮れば撮るほど肉眼よりさらに鮮やかな青や緑。

これがオーロラかぁ!!!

ヒラヒラと揺れるカーテンが出たと思ったら3秒後にはそれがサラッと消えて今度は違う場所にまた違う形のカーテンとなって現れては消えを繰り返すオーロラ。

肉眼で見る限りは薄ーい黄緑でも一眼レフで撮るとネオングリーン。ウワサでは聞いていたけどオーロラって写真で撮る方がキレイに見えるんですね。

肉眼ではもっと薄い黄色と緑みたいな色でした

元オーロラガイドのおかみによると、この日のオーロラの強さは5段階中なんと3.5ぐらいらしいです。

肉眼では強い色は分からなくても形は完全にオーロラで、その形が変化していく様子もまじまじと見てとれたので、ちゃんとしたオーロラを見れた部類に入るそう。

おかみ曰く

  • レベル1  写真に撮ってうっすら緑に現れる
  • レベル2  肉眼で「緑っぽいかな?」と思えるレベルで写真に撮ってもシャープさは出ない
  • レベル3  肉眼で形が確認できる
  • レベル4  色が濃い
  • レベル5  ヒラヒラが早い

という基準らしいです。

これで3.5なのか。

もうちょっとデデーーーンとした“ザ・オーロラ”を期待していた欲張りな私としては「オーロラってこんな感じかぁ。」と多少拍子抜けしてしまいましたが、前回ホワイトホースにオーロラ目的で行ったにも関わらずレベル1さえ拝めなかった私。

レベル3.5はかなりの成長。

(が、後日この日のオーロラにとてつもなく感謝することになります。)

現地のオーロラツアーは一晩たった4時間で一人$135…。

この値段を払わずにこんなにステキなオーロラが観れたことに感謝ですね。

おかみによるとホワイトホースよりも北に来ているので鑑賞率は格段に上がるとのこと。

ドーソンシティーもトゥームストーンももっともっと北なのであっちでもっとすごいの見れちゃうんじゃないの〜!とさらに期待を膨らませたところで1日目が終了。

キャンプサイトに戻りユーコン一日目の寝袋睡眠です。

ちなみに寝袋も今回のバックパックのために軽量フィルパワー650のフェザー寝袋を購入。マイナス5度までいけるやつです。

睡眠が浅い私ですが、おかみのオートキャンプ用ふかふかスリーピングパッドのおかげで腰や背中が痛くなることもなさそう。(バックパックには大きすぎ&重すぎで持っていけないので今日限り)

明日はお待ちかねのドーソンシティー到着です!

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

Related Posts

Begin typing your search term above and press enter to search. Press ESC to cancel.

Back To Top