2000年の連載開始から18年にわたって愛され続けてきた、林田球による傑作コミック『ドロヘドロ』。唯一無二な世界観かつショッキングな内容ゆえ映像化は不可能と思われていたが、ついに奇跡のTVアニメ化が実現
dorohedoro.netより引用
これ、サンシャインコースト滞在2日目にしてやることがなくなったので(と言うか一日中大雨だったので何もできず)、一緒に行ったお友達が「ネットフリックスにすげぇアニメがあるんだよ…見る?」と勧めて来たので特に興味もなかったのですが、まぁ他にやることないし見てみっかー。と見始めたが最後。
どハマり。
全12エピソードを全てその日のうちに終えました。
逆に言うとアニメを見にわざわざフェリーに乗ってサンシャインコーストまで来た、と言うことになりますね、はい。
まぁそんなことは良いんです。究極のリラックスをしに旅行に出たのですから。
ドロヘドロのあらすじ…
舞台は魔法が使えない「人間」と、マスクをつけた「魔法使い」が存在する世界。人間が生活する世界は「ホール」と呼ばれ、魔法のドアによって魔法使いの世界と繋がります。
主人公は魔法使いによって頭部をトカゲに変えられてしまったカイマンという名前の大男。ただ彼は以前の記憶が全て無くなっていて、一体誰が自分の姿を変えたのか、一体自分は何者なのかを探るために相棒のニカイドウとともに魔法使いを狩り続けるのですが、魔法使いの世界の大物・煙が率いる煙ファミリーや十字目の組織などが絡み始めかなりカオスな展開へと発展していきます…
とまぁ、あらすじ自体は他のアニメと比べて特にずば抜けた内容じゃないかもしれないんですが…
映像がすごいんです!
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映画かと思うほどハイビジョンでハイクオリティー、かつ構成が普通のアニメとは違うんですよね…自分アニメも漫画も詳しくないんで全くうまく説明できないんですが(じゃあトピックにするなよってなりますよね。てへぺろ。)、どうやら制作が『どろろ』や『ゾンビランドサガ』などハイクオリティかつ挑戦的な作品を制作してきたアニメ制作会社MAPPAだからってのも理由にあるみたいです。
さらに調べるとシリーズ構成・脚本に「進撃の巨人」「BANANA FISH」とかを手がけた方も関わってるみたいで。
進撃の巨人もかなり衝撃的なアニメですもんねー。
なんとなくドロヘドロが他のアニメとは違う理由がわかって来ましたね!
映像自体はかなりグロテスクかつ激しくバイオレンスで首や内臓がポンポン飛ぶのは当たり前。みんな殺しまくってます。描かれる街もそこらじゅう汚くて暗くて重くて…見ていて全然気持ちのいい絵面ではありません。
でもこの見た目に反して登場人物がみんなポップなんです。
カイマン側の味方で見ていると敵対する魔法使いたちに負けないで!カイマン!頑張って!ってなると思うんですが、この魔法使いたちがまぁみんな個性的で可愛らしいこと!
魔法使いのボス”煙(えん)”はなんでもキノコに変えてしまう魔法を使います。
まず、キノコて!
しかも煙の大好物自体もキノコで、捉えた人間をほぼ全員キノコとして栽培して育ったら食べるというルーティーンの食生活を送っています。
昔は「花煙」というラーメンチェーン店を経営していて世界中で大儲けしていました。さらには自身が歌う「花煙」のイメージソング”ドリームキノコ”まで発売。そんな設定も可愛すぎる…
煙率いる煙ファミリーもみんな似たようなクスッと笑えるネタのあるキャラクターばかり。
ちなみに私のお気に入りは煙のペット的存在の犬だか猫だか分からない謎の生物「キクラゲ」です。
名付け親はもちろんキノコ大好き煙様。
先ほどペット的存在と申しましたが、キクラゲはれっきとした魔法使いで、死者を蘇らせることができます。煙がキクラゲに対しては赤ちゃん言葉になる程溺愛。
ダークな世界観とは裏腹に、常に明るいキャラクターたちとそのシュールな笑いや設定が物語をかなり爽やかなものにしてくれています。
物語はカイマンが記憶を失くしているところから始まります。そのカイマンの口の中に謎の男が住んでいて、
- そもそも自分は一体誰のか
- 外見はなぜトカゲ頭なのか
- 口の中にいる人物は誰なのか
これらの疑問を解消する手がかりを得ようと、魔法使いを次から次へとかぶりついて口の中の男に確認させます。自分の正体に関係する人物なのかを確かめるために。
そんなカイマンと女の子だけどめちゃくちゃ強いニカイドウ。
二人で協力してカイマンの謎を解決しようと奮闘するのですが、
まぁ二人の友情が熱い!
フツーに考えてニカイドウが自分の身を危険にさらしてまでカイマンに協力する必要はないと思うんですが、このニカイドウちゃん、カイマンの大好物の大葉餃子も無償でカイマンに提供し、「俺たちはずっと友達だぞ」的なことをお互いに言い合います。
この辺もこのグロテスクアニメを爽やかにしている所以でしょうねぇ。
まとめると
ドロヘドロは…
Akiraやドラゴンヘッド的な暗さ、異様さ、グロテスクさ、があるのですが、ワンピース的なポップさ、かわいらしさ、癒し要素が盛り込まれたアニメ界の傑作ですね。
そもそもこのアニメを勧めて来たのが日本人ではなくカナダ人のお友達でした。
彼も12話一気に見たらしいです。
世界に誇れるジャパニーズアニメの一つと言って間違いないと思います。クセの強い作品なので好き嫌いははっきり分かれるところだと思いますが。
Netflix上ではシーズン1のみで、物語は完結せずに終わります。続編が出るかどうかは人気があるかないかで決まるっぽいので、是非是非皆さんに見てもらいたいです〜。
私なんて気になっちゃってドロヘドロのホームページ何回訪問したか分かりません。
ということで、柄にもなくアニメ紹介やってみたところで昔一時期声優になりたいと思ったことがあったことを思い出しました。
声優さんって絶対一回は憧れますよね。女優とか歌手とかよりハードル高い気しますね。なんでだろ。