こんにちは、さずです。
本当に長いことブログをアップできずにいたのですが、最近ようやっと自分の時間ができるようになってきたので、実は今年の3月末にひっそりと行っていたイエローナイフの旅行について書きたいと思います。
コロナが全世界を混乱の渦に陥れてから3年以上が経過し、コロナの症状自体も軽症になり、罹ることすらも”風邪を引くのと同じぐらい”一般的になりつつある昨今、ようやく以前のように旅行に出られるようになってきました。
年イチの行事になりつつある日本への一時帰国とは別に、今回たまたま母親たちが10年ぶりにカナダに遊びにくることになり、どこに連れて行ってあげようかな〜ウィスラーかな?ビクトリアかな?トフィーノもいいよね、と近場の小旅行先を考えていた私の計画を嘲笑うかのように、彼らの「カナダでどうしてもしたいこと」は”オーロラを見に行くこと”以外にはありませんでした。
三年前のユーコン旅行で幸運なことに私は一度だけオーロラを見たことがあったのですが、当然ながらその後は一度もオーロラに恵まれる機会はありませんでした。バンクーバーの都会の中にいてはなかなかそんなチャンス巡ってきません。(巡ってきても街の明かりが明るすぎて肉眼では見れません)
しかも”一度見たことがある!”と余裕をかます人間は ”オーロラを見る為だけの旅行” というものへの興味は皆無。ましてや天候に大きく左右され、見れるかも分からないオーロラの為だけに遠くて寒いところに行くテンションにはなれずにいました。
と言うのも、人々があまり行かない旅行先、つまりは田舎の小さい空港に行くのって基本的に飛行機代が安くありません。
オーロラのベストロケーションと言われるノースウェストテリトリー準州のイエローナイフはまさにその代表的例で、出発の数ヶ月前に飛行機代をチェックしたところ、バンクーバーからイエローナイフまでは往復およそ$1000(日本円にして約10万円)。国内線の航空券だけでこの値段で、さらにオーロラを見に行くツアー代、ホテル代、食事代などもろもろ合わせたら3泊4日の短い旅行でも合計$2000は固いところ。
だったらその$2000でメキシコとか近くてあったかいところのオールインクルーシブで何も考えずに飲み食いして、プール入ってのんびりしてた方良くない!?という考えが頭を占拠して全く抜けませんでした。
それゆえに何度航空券のウェブサイトにアクセスし、今日は絶対に航空券を買おう!と自分を奮い立たせても、毎回その納得のいかない値段に腹が立ち、どうしても最後のConfirmボタンが押せないでいました。
そうしている間に航空券の値段なんて跳ね上がるもので。
気づいた頃にはなんと往復$2000にまで上がってしまいました。。。
日本に帰るのにもそんな値段払ったことないのに、国内線の、しかもイエローナイフに行くのに$2000て。。。
どーしてもイエローナイフに$2000も出したくない私は、イエローナイフよりは安いであろう、何度か訪れたユーコン州のホワイトホース、はたまたホワイトホースよりもっと北のアラスカに程近いドーソンシティーだったらどうだ!
と何度も何度も、ええ、そりゃ何度も、この3つの行き先の航空券とオーロラの出現率、ツアーの内容、ホテル代などを比べまくりました。
幸運にも私にはホワイトホースでオーロラガイドをしている友達がいるので、その彼に助言を求め、その彼に加えて過去にイエローナイフのオーロラビレッジで現地オーロラガイドをしていた友達にも意見を求めたところ、彼らの答えはどちらとも
オーロラの可能性を高めたいならイエローナイフに行け
えええ。。マジで?どうしてもイエローナイフに行かないとダメなの。。?
そんなに違うの?イエローナイフとホワイトホースの出現率って?
彼ら曰く、イエローナイフは平坦で周りに高い山などもなく、遠くまで見渡せることに加え、オーロラベルトのど真ん中に位置している為、かなりダイナミックなオーロラが見れるそう。
さらには晴天率がホワイトホースより高いため、滞在日数が短い中可能性を高めたいならイエローナイフが世界で一番オーロラが見れる場所、とのことでした。
むむむ。。。。
そうか。。。やっぱりオーロラを見るならイエローナイフなのか。。。確かにホワイトホースよりはイエローナイフの方がオーロラベルトの中心だわー。。
ちなみに”オーロラ出現率”でググるとカナダの85%を差し置いてアイスランドが92%と出てくるのですが、5日間滞在したアイスランドで私はオーロラを見れていません。なんせあそこは天気が悪い。
もう一つ言えば前回のユーコンバックパッキング旅行では運よくオーロラを拝めましたが、あれはホワイトホースではなく、ホワイトホースから400kmほど北に行った、地名こそないようなところで見ています。
※大体この辺。
当然街の明かりなどもなく、あたり一面真っ暗で恐怖を感じるほどでした。
ちなみにこの時はWhitehorseからDawson Cityまで車で向かい、その途中のキャンプ場で一泊。
ホワイトホースのまぁまぁ都会(と言っていいのか)の中でオーロラを探すよりは明らかに見れる可能性は高かったのではないかと。
というのも、このバックパッキング旅行のさらに2年ほど前にホワイトホースにオーロラを求めて旅立ったことがあるのですが、その時もことごとく見れませんでした。ちなみに3泊4日でした。
そう考えると私、オーロラ運、な。。
そしてそう思うとますます今回もオーロラ目的で行って見れるのだろうかという不安がよぎります。
しかもこんなに高いお金を払ってまで!!!
いや、でも、さすがにこの値段を母親たちに見せたら「ちょっと高すぎるから今回はメキシコにしとく?」って言うんじゃないの!?
そんな考えが大いに頭をよぎったんですが、リタイア後の時間とお金に困っていない婦人にはそんな攻撃は屁でもなく、
それはもうキッパリと、”いや、行こう” と言われてしまいました。
完敗でした。
究極に打つ手を無くした私は仕方なくイエローナイフ行きのチケットを$2000で購入したのでした。
往復$2000ですよ?考えられます?(しつこい)
しかしながら。。
先に結論から言いますが、
結果的にはすごいのが見れてしまいました。すんごいオーロラです。
それはもう私がユーコンで見たそれとは一線を画すものでした。
つづく。。