ウィスラーのレインボーレイクでハイキング 〜バックパッキング修行〜 ➀

こんにちは、さずです。

前回の記事では近々ユーコン準州にバックパッキングをしに行くことになったとお話ししました。

ただ旅行日が近づくにつれて日に日に自分の ”バックパック経験値ゼロ” に不安を覚え始めまして。ええ。

3日間のキャンプは本番まで取っておくとしても、重い荷物(バックパック)を担いでのハイキングぐらいは試しにどっかでしといたほうがいいかな。。と足りない頭なりに思いつき、行ってきました、

ウィスラー!

まぁ別にウィスラーじゃなくても良かったんですが、ユーコンの大自然の景色に近いのはこの辺だったらウィスラーじゃね?と単純な頭は考えます。

そこでウィスラー通の友人にユーコンでのハイキングコースを見せて相談したところ、似たような高低差で似たような所要時間のハイキングコース、ウィスラーにあるよ。とのことでそちらに修行に行ってまいりました。

行ってきたのはレインボーレイクというウィスラーヴィレッジからほど近い青い水の湖を目指すハイキングコース。

なんでもこのレイクの水がウィスラー住民の水源になっているらしく、日本でいう関西圏の方の琵琶湖ですかね?

その名の通りレインボーマウンテンの麓にある湖で、水源なのでこの湖で泳ぐことや犬を連れてくることも禁止されています。

レインボーハイキングトレイル

バンクーバーから車で2時間
コース全長16キロ
コース所要時間往復6時間
高低差850メートル
難易度中級者〜上級者向け

と、基本情報はこんな感じです。

ハイキングを何度かしたことがある人は分かると思いますが、コースの高低差を知っておくことはとても重要で、この数字はスタート地点からゴールまでの登り具合(傾斜)を示していて、数字が大きいほど”山を登ってく”感が強いことになります。

以前行ったトンネルブラフは高低差が470メートルだったので、今回のトレイルは倍とまではいかないにしろ、傾斜がきついことが分かります。

ただユーコンでのバックパックハイキングも高低差が800とかなので、それを想定すると今回のレンボーレイクはいい練習になるかなと。

そこで今回は旅行に向けて買ったばっかりのGregoryバックパックに水4リットルを重しとして詰めて、他に飲料用の水、ランチその他合わせ合計6キロぐらいを担ぎながらこのトレイルに挑んでみました。

まぁ本番は重量6キロなんかではないのは分かってるんですが、初めてトライするのでこんなもんかな、と(汗)

こちらがハイキングトレイルの入り口、トレイルヘッド。

ウィスラービレッジから車で5分ぐらいのところにあります。このトレイルヘッドのすぐ隣にはレインボーウォーターフォールも。

最近クマがよく出没していて、ついに数日前にグリズリーが出た模様…。この辺はブラックベアだけじゃなくグリズリーもいるんですね…。

しかもハイキングは4人以上のグループがベスト!って書いてあります…。クマ対策で人が多い方がクマもビビって出てこないんで安全ってやつですね…。

この日私たちは二人でハイキングに来ていた上にベアスプレーやベルなどクマ対策グッズは何一つ持っていなかったので、この看板を見た瞬間にドッと不安な気持ちになりました…。が、

…….気を取り直してトレイルに入っていきます。

始まってすぐに結構な傾斜です。写真ではなかなか伝わらないですが、傾斜がかなりきついんです。

歩き始めてすぐにハァハァと息が切れ始めた私。゚(゚´Д`゚)゚。

あれ、おかしいな。いつもだったらこれぐらいの坂でこんなに息上がらないのにな…。

そう首(こうべ)を垂れていると右のほうから水の音が。

なんと滝が流れるエリアに到着しました。これ全部氷河の雪解け水で、目指すレインボーレイク付近の雪が溶けて下まで流れてきているそうな。

結構な水量でガーガー

まだ始まって10分しか経っていませんが、なぜか随分な疲労度を経験し、すでに汗もダラダラ。バックパックで通気性ゼロの背中なんてもうびしょ濡れ…。

やっぱりバックパックの6キロの重しが相当こたえていて、普段だったらここまで息が切れることはなかったと思うのですが、この日は気温が32度まで上がっていたこともあって、私としたことがこのたった10分で下山したい気分にまでなってしまいました…。

そんな時に現れたこの滝 and 川 and そこからくる風にどれだけ癒されたことか…。

その美しい風景としぶき飛ぶマイナスイオンで、すちゃっとパワーチャージ完了。

再びレインボーレイクを目指します。

先を進んでいくとこんな具合の”THE 森の中”みたいな景色に出会います。

ここも写真では平坦ぽく見えますが、実際はちゃんと傾斜があり、結構いい運動になります。

どうやらこのトレイル、多分ずっと坂だな…。

そんなことを考えながら森の中を進むこと約30分。

違うエリアに突入するのか、エリアの区切り風にいくつかの看板らしきものを発見。

何かと思いきや。。

またクマについてのサインでした…。ご丁寧にブラックベアとグリズリーベアの見分け方だそうです。

グリズリーのヒヅメってこんなに長いのか…勉強になるなぁ…(涙)

このサインのすぐ隣にはこのトレイルのパークレンジャー(トレイルを管理している係員さん)のデイリーアップデートのホワイトボードがあって、そこにもバッチリ「昨日クマ出ました!ベリー(ブルーベリーやラズベリー)の木があったらクマが近くにいるかも!」と書かれていました。。

ここまでクマクマ言われるとさすがにこの先進むのが怖くなってきて、足取りも重くなります(°_°)

まぁせっかくウィスラーまで来たし進まないわけにも行かないので進みますけど。

でもこのトレイルあんまり道幅が広くないので(狭いところは人一人しか通れない幅)もしそこでグリズリーなんかがパッと横から出てきたら人生終わりだな。と思いを馳せてしまいます。

しかもここ、クマクマ言うだけあって歩いていると本当にフワッと獣の匂いがしてくるんです。

自慢じゃないですが、自分でも犬?と思うほど私、鼻が効きます。

このトレイルを歩いていて何度も何度も獣の匂いがフワッと流れてきて、その度に前後左右クマ確認しながらの前進を繰り返していました。

こんなに獣の匂いがするトレイルは本当に初めてです…。しかもここは犬禁止なので、犬の匂いとも違うわけだし…。考えれば考えるほど怖くなってきます…。

あともう一つこのトレイルで恐ろしいのが「虫」です。

これ、結構やばいです。虫って言っても羽が生えている虫、つまりハエと蚊なんですが、その数がマジで異常なんです。

サンシャインコーストのスマグラーコーブでふくらはぎを23箇所刺されて以来、その異常なまでの痒さから蚊に対する警戒心が人生MAXになった今、どんなに短いハイキングコースでさえ絶対に全身に虫除けスプレーを振るようになった私。

今回も例に漏れず”森用最強虫除けスプレー”を全身くまなくスプレー。ふくらはぎに関してはトラウマがあるのでトレイルに入る前に3往復ぐらいガンガンスプレー。

森に入ってからそのハエと蚊の多さに頭がおかしくなり、何度も立ち止まってはふくらはぎにスプレーし直していた私。

おかげで履いていた黒のレギンスはスプレーで真っ白に。

にも関わらず!

最終的にふくらはぎ8箇所も刺されたんです…。

おそるべしレインボーレイク!

本当にここ異常です…(虫に関して)

後からレビューを調べるとみんなここぞとばかりに「虫がやべえ!」「虫!虫!」と口裏を合わせたかのように同じことが書かれていました。

もしこれから行く方がいたら虫除けスプレーだけは忘れずに…と言うか顔にかぶる虫除けネットとかも必要なレベルです。それぐらい顔の周りにも容赦なく飛んでくるのでお気をつけください…。

話がそれたのでトレイルに戻します!

はい、また出ました、とんでもない坂!

これも写真では分かりにくいんですがかなりの傾斜です。多分傾斜40度ぐらいですかねぇ。

ここに着くまで1時間半以上は歩いてるんですが、基本的にスタートからずっと坂です。

たまに平坦な道に出るんですが、多分平坦なのは5分、10分だけでそっからはまた坂。基本ずーっと坂です。

この時点で暑さ、重さ(バックパック)、虫、クマとトリプルならぬカルテットパンチを食らっている私はなかなか辿りつかないゴールにしびれを切らしてクリフバーを食べることに。そう、お腹が空いていたんです。

すぐにお腹が空く私はゴールの湖でのランチまで持たないと判断。こう言う時にクリフバーがあると本当に助かる…。

クリフバーはプロテインバーとは思えないほどお菓子みたいに美味しくてナッツがざっくりで食べ応えも満点。

今度行くユーコンでのバックパック旅、荷物の重量制限のため、お昼はクリフバーがランチ代わりになるらしい… 美味しいからいいんですけど…。

ついでに来る前にウィスラーのネスターズで買ったカットフルーツもあったんですが、ベリー系の詰め合わせだったのでクマが匂いを嗅ぎつけてこっち来たらヤバいと判断。フルーツは泣く泣く一粒だけに留めました…(涙)

いや、このハイキング本当にキツかった…。

さぁいよいよ終盤です。

続きは⓶で!

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