みなさんインビザラインって知ってますか？
歯の矯正方法を調べたことがある人は知っていると思いますが、マウスピース型の矯正方法のことです。
実は私も去年の3月からこのインビザラインやってます。
中学生ぐらいの時から急に八重歯になったんですが、八重歯以外は割とキレイな歯並びだと自負し、特に矯正のきょの字も考えることなく日々過ごしておりました。そう、カナダに来るまでは…
ヨーロッパは分かりませんが、北米では歯並びをかなり気にします。初めて会った相手と握手をするときに必ずと言っていいほど歯並びもチェックされるほど…
日本にいた時やこっちにいる日本人のお友達からは「八重歯可愛くていいね」とか褒めてもらえることもあったんですが、こっちの方々から八重歯を褒められたことなど一度もございません。
むしろこっちで歯医者に行くたびに「この歯並びはどうなの〜」と矯正を勧められるようになりました。
インビザラインを始めるに至った経路を簡単にまとめると…
→ 当時通っていた歯医者から下の奥歯が少しずつ内側に傾いてきているので将来的に倒れこむ可能性があると指摘される 😯
→ その事実からナイトガード（マウスピース）作成を勧められる。その額なんと＄350
→ ＄350でナイトガードを作ったものの「してもしなくてもいい」と信じられないことを言われ歯医者を変える
- 一時帰国した時に日本の歯医者にもセカンドオピニオンを聞くと「やらなくていい」とのこと
- こっちの歯医者は「やった方がいい」（噛み合わせ重視目線）
→ どうしようかな〜やった方がいいのかな〜と悩んでいると
→ サンフランシスコの歯科矯正専門の大学に通ってる信頼できる長年の顧客から「インビザラインのモデルにならないか」とのオファーをいただく
- 条件は年に３、４回サンフランシスコに行って定期検査を受けること
- 基本的に治療費は無料。
- しかもアメリカの最先端の技術が揃ったクリニックで治療を始められる
- 自腹で払ったらおそらく総額100万ほど
- 大学卒業に間に合うようにやるので治療期間は最短コースの1年半ほど（歯医者の見積もりでは2年半でした）
うひょ〜い！やるやる〜！
ということで始めました、インビザライン。
安易な気持ちで始めたはいいものの、インビザラインを始めるに当たってまず上下の歯のバランスを整えるために上の歯を二本抜くことになったんです…というのも子供の時に顎が小さすぎて歯が全部収まりきらないと判断した当時の歯医者が下の歯を二本抜いていたんです…当時はまだ10歳ぐらいだったのでなぜ下の歯だけ二本抜いて終わったのか特に疑問にも感じませんでしたが、今の今まで下の歯が二本少ない状態で生きてきていました。
どうやらプロ目線ではそんなこと許されないらしく、というか上の歯を二本抜かないで矯正を始めると出っ歯に仕上がると説得されやむなく承諾することに…
この健康な歯を抜くという拷問とも言えるプロセスが精神的にも肉体的にも私を追い詰めました…
当然抜歯直後からの矯正器具だったので痛みが半端なかったんです。
そりゃもううまく喋れない、痛すぎてマウスピースを外せない、ご飯もろくに食べれないとインビザライン初日ながらに泣きながら「もう明日やめる」と担当医に伝えたぐらいです。
本当に辛かった…… 今考えてもここまで辛いと分かっていたらやらなかったです。
何が辛いって、舌の使い方が変わってしまったのでうまく発音できない音がいっぱいあり、２ヶ月ぐらいは今まで通り喋れませんでした。接客業としてはかなり痛手ですね。
あとはやっぱり痛み。歯がぎゅーって絞められる感覚が何日も続きます。
マウスピース矯正は食べる時、飲む時は絶対に外さないといけないのでそれがまぁめんどくさい！そして歯に物が挟まること挟まること！ほうれん草なんて死にます。歯全部真緑になります。しかも歯が締め付けられてジンジンしている状態で食べるので食べても痛い！ゆっくりしか食べられません。
※ちなみに食べれないことで痩せる人けっこういるみたいですけど私は食べれないことのストレスとわざわざ外さないといけないストレスから一回で大量に食べる事にシフトしたので全く痩せませんでした。
さらには食事後必ず歯磨き、フロス両方求められるので時間がないときの食事は自ずとパス。
特に美容師はランチに取れる時間がかなり短いのでグーグーお腹がなっていても十分に時間が取れない日は何も食べれず…
と、文句を挙げればキリがないですが
あの日からちょうど一年を過ぎインビザライン治療も佳境に入った頃。
それまで３、４ヶ月に一回のペースでサンフランシスコまで歯の治療に行っていた私の足を止める事件が起こりました。コロナです。
ちょうど4月にまたサンフランシスコに行って新しいアタッチメントをつけて最後の調整をしようというプランが全部ダメになりました。
ご存知の通りアメリカはカオス。もはや飛行機に乗って他の国に行くこと自体ご法度になった世の中。
歯の治療であってもアメリカに行くことはできなくなりました。
